【PMJL S1】「なぜリーグなのか」「なぜPUBG MOBILEなのか」

【PMJL S1】「なぜリーグなのか」「なぜPUBG MOBILEなのか」

国内最大のPUBG MOBILEリーグ『PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 1』が2月13日に開幕する。NTTドコモが主催し、賞金総額3億円、通年を通しての運営や賞金とは別に選手への給与350万円以上を保証などその規模が話題になっている。

なぜNTTドコモはeスポーツリーグを立ち上げたのか

『PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 1』を主催するNTTドコモは2017年からeスポーツ事業を検討し、5Gの実証実験のブース出展や大会の開催、5Gを使ったマルチアングル配信など様々な形でeスポーツに貢献できる方法を模索し、以下のように答えている。

「eスポーツへの関わりかたとしては、スポンサーとしてブースを出すプロモーションもありますが、リーグを主催することにより、5Gの利用をハンドリングしていける立場に身を置きたいと思っております。また、5Gの普及だけでなく、日本のeスポーツシーンの盛り上がりに貢献したいという想いで、リーグの立ち上げを決めました」

マイナビニュース 『「賞金総額3億円のeスポーツリーグ」でドコモは何を目指す? 担当者にインタビュー』より引用

他にもどういう展開をしていくか、どのようなリーグにしていきたいかなどNTTドコモがこのリーグに込めた想いが見られるので是非インタビュー記事を読んでもらいたい。以下で読むことができる。
https://news.mynavi.jp/article/20201224-1551368/

世界的に見たPUBG MOBILE

『PUBG MOBILE』の2020年の売り上げは約26億ドル(約2700億円)でスマートフォンゲームで1位を記録し、2019年の売り上げと比べて64.3%増という数字だ。
2位の『Honor of Kings』は約25億ドルで僅差だったが、3位の『ポケモンGO』は12億ドルで倍以上の差をつけている。月別で見ても1月~5月、7月~8月の7回で売り上げ1位を記録している。
2020年9月時点で2020年のダウンロード数は1億9800万回を記録しており、コロナウィルスによるロックダウンの中で急増し、累計で7億7000万ダウンロードを記録している。

2020年9月9日にアメリカの調査会社Sensor Towerは、PUBG MOBILEは2018年リリースからの総売り上げが35億ドル(約3600億円)を突破したと発表した。
国別の売り上げはApp Storeだけで1位が中国で53%の19億ドル、2位はアメリカ、3位は日本で5.5%となった。日本の5.5%は計算すると、リリースから約1.9億ドル(約200億円)、2020年の売り上げだと5.5%は約1.4億ドル(約145億円)になる。

世界での大会の盛り上がり

大会についても世界で盛り上がりを見せている。
2021年1月21日から開催された世界大会『PUBG Mobile GLOBAL CHAMPIONSHIP2020 Finals』では、最高同時視聴者数が380万人を超えたとEsports Chartsが発表した。Esports ChartsはEスポーツに関する配信を分析サイトで、発表によると配信サイトごとのおおよその視聴者数は以下のような内訳になっている。

  • NimoTV.peak(ゲーム内配信):280万人
  • YouTube:63.8万人
  • Facebook:22万人
  • Twitch:1000人

国別だとインドネシア、インド、ロシア、タイあたりが特に同時視聴者数が多かった。これまでの同時最高視聴者数が約86万人だったことを考えると急激に増えているのがわかる。
またEsports Chartsでは中国国内のdouyuTVやHuya Liveなどの大手配信サイトは含まれておらず、同時視聴者数は中国を含めると更に多くなる可能性が高い。

中国でも大きな盛り上がりを見せており、Tencentは2021年の中国国内リーグに対して3000万ドル(約31億円)を投資すると発表した。この金額には大会賞金を含んでおり、賞金以外の広告や運営費も含むと予想される。
中国ではPUBG MOBILEはローカライズされ、『和平精英(Game for Peace)』という名前で展開されている。

日本での大会の盛り上がり

では日本での盛り上がりはどうだろう。
世界大会『PUBG Mobile GLOBAL CHAMPIONSHIP2020』では最高同時視聴者数は4684人と他の大会と比べて注目度は高くなかった。
一方で2020年8月~10月に行われた『PUBG Mobile Japan League Season 0』では総勢417チームが参加し、最高同時視聴者数1万3882人を記録した。

2021年開催の『PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 1』は賞金総額3億円で他にはない規模になっている。またリーグからチームへの支給も「2,500万円または原資15%の多いほうを支給」とあり、参加チームは16チームなので最低でも4億円、賞金と合わせて最低7億円が投資されかなりの規模になる。
大会の規模も大きくなり、カスタムマッチやスクリムも毎日いくつも開催されている。

最後に

NTTドコモが「5Gの普及」と「eスポーツへの貢献」を目的として、選手が安心できる安定した環境を作り大規模なリーグを立ち上げた。世界的に見てもPUBG MOBILEは市場の大きさや大会の視聴者数が急激に成長しており、特にアジア圏では中国国内大会への30億円を超える投資が発表され、一層盛り上がりを見せている。日本でも2021年2月から開催されるリーグの規模は国内最大級で、選手やチームへの補償も充実している。
NTTドコモの新たな挑戦の背景には、世界的なPUBG MOBILEの盛り上がりや日本での潜在的なプレイヤーの多さがありそうだ。
eスポーツとPUBG MOBILEがこれからもっと盛り上がるのが楽しみだし、盛り上がるように競技シーンの情報をお届けしていきたい。

情報元

「賞金総額3億円のeスポーツリーグ」でドコモは何を目指す? 担当者にインタビュー
https://news.mynavi.jp/article/20201224-1551368/
PUBG MOBILE: PMGC FINALS PEAK VIEWERSHIP CROSSES 3.7M MARK
https://www.talkesport.com/news/pubg-mobile-pmgc-finals-peak-viewership-crosses-3-7m-mark/
Tencent to invest $30 million into Peacekeeper Elite League in 2021
https://www.talkesport.com/news/pubg-mobile-pmgc-finals-peak-viewership-crosses-3-7m-mark/
国内ゲーム市場、10年連続成長で過去最高額に コロナ禍で消費時間増/ファミ通ゲーム白書2020調査
https://creatorzine.jp/news/detail/1152
2020年のeスポーツ大会賞金総額ランキング、CS:GOが断トツの1位を記録
https://www.csgo4jp.com/2021/01/2020ecsgo1.html
PUBG Mobile Tops List of Billion-Dollar Mobile Games in 2020
https://sensortower.com/blog/pubg-mobile-tops-billion-dollar-mobile-games-2020
PUBG Mobile Generates $500 Million in Just Over Two Months as it Races Past $3.5 Billion Lifetime Revenue
https://sensortower.com/blog/pubg-mobile-three-point-five-billion-revenue#:~:text=Sep%209%2C%202020-,PUBG%20Mobile%20Generates%20%24500%20Million%20in%20Just%20Over%20Two%20Months,Sensor%20Tower%20Store%20Intelligence%20estimates.
Esports Charts
https://escharts.com/tournaments/pubg-mobile/pubg-mobile-global-championship-season-0