『PUBG Mobile GLOBAL CHAMPIONSHIP2020 Finals』Day1、明暗分かれた優勝候補2チームの初日
- 2021.01.22
- 大会 PUBG Mobile
- PUBG Mobile, PMGC, PUBG MOBILE GLOBAL CHAMPIONSHIP

PUBG MOBILE最大の世界大会の決勝が開幕した。優勝候補の中国代表Four Angry Menは下馬評通りの活躍をした。一方でこれまで圧倒的だった世界王者インドネシア代表Bigetron Red Aliensは16位と苦しいDay1となった。4日間かけて競い合うためDay2以降各チームがどのように修正してくるかも注目だ。
- 1. PUBG Mobile GLOBAL CHAMPIONSHIP2020 Finals
- 2. Finalsへ進出した16チーム
- 3. 試合形式
- 4. 安置中心への意識が高いDay1
- 5. MATCH1(Erangel)
- 6. MATCH1結果
- 7. MATCH2(Miramar)
- 8. MATCH2までの総合結果
- 9. MATCH3(Vikendi)
- 10. MATCH3までの総合結果
- 11. MATCH4(Erangel)
- 12. MATCH4までの総合結果
- 13. MATCH5(Sanhok)
- 14. MATCH5までの総合結果
- 15. MATCH6(Erangel)
- 16. MATCH6までの総合結果
- 17. 各試合のドン勝チーム
- 18. 情報元
PUBG Mobile GLOBAL CHAMPIONSHIP2020 Finals
2020年12月に24チームで行われた予選の上位16チームが、2021年1月21日~24日ドバイで行われるFinalsに出場する。
Finalsへ進出した16チーム
Four Angry Men
Bigetron Red Aliens
RRQ Athena
KoninaPower
Klas Digital Athletics
Secret Jin
Futbolist
NV-XQF
Power888 KPS
Abrupt Slayers
Alpha7 E-sports
ZEUS ESPORTS
Natus Vincere
Aerowolf LIMAX
Team Secret
A1 eSports
試合形式
各試合のマップは以下の通り
Match 1 Erangel
Match 2 Miramar
Match 3 Vikendi
Match 4 Erangel
Match 5 Sanhok
Match 6 Erangel
安置中心への意識が高いDay1
予選から1か月経ちFinals Day1が開幕した。各チーム安置中心への意識が高く、予選以上に中心にチームが密集する展開になった。
その中でも予選と変わらず序盤は様子を見てから中盤で有利なポジションを取りに行ったFour Angry Men、密集した中でも周りのチームを上手く使って安定していた
Klas Digital Athletics、予選と同じく大きく外を移動し空いているポジションを徹底して取った
Natus Vincere、中心付近を陣取りながら戦闘のタイミングを見極め安定した順位の
RRQ Athenaが特にいい成績を残した。
中でもFour Angry MenはErangelで1位、3位、1位と圧倒的な成績を残した。
MATCH1(Erangel)
Finals1試合目となるErangel、安定した空路とやや南西に寄った安置。
最初の戦闘はKoninaPowerのGonzo選手が孤立してファーミングをしている場所に、
ZEUS ESPORTSが移動してきて起こった。Gonzo選手は味方のカバーもない中で建物の外で待って不利な状況から1キルを取ることには成功した。
安置はFerry Pierに寄って行き各チームのポジション争いが激しくなった。Nova Esports-XQFや
POWER888 KPSが3人を落とされ苦しくなっていく。
Ferry PierとQuarryの間が安置になり、Ferry Pier付近にいたチームは移動先に遮蔽物がなく移動できない内にチームが密集する展開になった。
優勝候補に挙げられる世界王者Bigetron Red Aliensも南東で耐えながらダウンを取っていたが、密集する中で人数を削られ途中で壊滅してしまった。
一方でBigetron Red Aliensと並んで優勝候補筆頭の
Four Angry MenはQuarryの東側を陣取っていた。
いち早く高所を取っていたことで周りのチームを寄せ付けず有利な状況になっていった。下図で見ても赤丸Four Angry Menの周りにチームはいない。安置が西に寄ったこともあるが寄らなくても
Four Angry Menは有利なポジションを活かして順位を上げられるように感じた。

そのまま北側をFour Angry Menが制圧するのに対し、南を制圧したのは道路横の家屋を陣取っていた
Natus Vincereだった。
Natus Vincereは序盤ゆっくりとした移動で混戦を避けて空いているポジションを陣取っていることが多い。今回もそのような形で良いポジションで他のチームを待ち受けることができた。

最後は北と南それぞれを制圧した2チームの戦いになった。Natus Vincereとしては安置に嫌われたが隙を付いて道路を渡り、3人が広く囲い込むように展開した。それに対して
Four Angry Menは4人がやや近い位置を保つ陣形になった。
Natus Vincereが先にダウンを奪うも
Four Angry Menのカバーが早く攻めきれない。更に
Four Angry Menは蘇生を成功させ人数有利を維持した。

そこからは広く展開したNatus VincereのMatic選手に対して、
Four Angry MenのSuk選手は注意を怠らずダウンを取った。それをきっかけに
Four Angry Menが3対1までもっていきドン勝を獲得した。
MATCH1結果

MATCH2(Miramar)
Miramarも初戦は安定した空路と安置になり、降下地点が被るチームはなかった。そんな安置でもFour Angry Menと
Natus Vincere、そして
ZEUS ESPORTSがブルーゾーンに飲まれながら移動をしていった。
一方で有利なポジションが特に有利なMiramarで安置中心への意識が高かったのはAbrupt Slayers、
Bigetron Red Aliens、
Nova Esports-XQFだった。

その後Four Angry Menはブルーゾーンに飲まれながらも様子を伺っていたがチーム数も減らなかった。結果として密集していたChumaceraに突貫して壊滅し、
Natus Vincereも密集した場所に入ろうとして壊滅してしまった。

終盤Bigetron Red Aliensと
Nova Esports-XQFの安置際で移動を迫られる中戦闘をした。両チームの間にスモークが焚かれ決め撃ちやグレネードで削りあった。
地形的にNova Esports-XQFは射線を切って移動ができ、
Bigetron Red Aliensは
Nova Esports-XQFを倒さないと移動ができない状況だった。
その中でNova Esports-XQFが1人移動したところで
Bigetron Red Aliensは前進し攻めたが、
Nova Esports-XQFはParaboy選手が耐えてる間にJimmy選手が角度を作ってカバーしキルを取っていった。

Nova Esports-XQFは安置際の戦闘に勝ち安置へ移動したが、複数の射線に対応している間に横にいた
Abrupt Slayersに一瞬で壊滅させられた。
最後残ったのは常に中心を取っていたAbrupt Slayersの4人に対し、
A1 eSportsは1人だった。
A1 eSportsは元々高所を取っていたが安置から外れ、順位を伸ばすために安置の中心に1人、安置際で他のチームへプレッシャーを与える2人にスプリットしていた。その中心の選手が残っていた。
流石に4対1を制し序盤から中心への意識が高かったAbrupt Slayersがドン勝を獲得した。
MATCH2までの総合結果

MATCH3(Vikendi)
安置が川を跨いだ中盤以降の移動が難しいものになった。その中でFour Angry Menはこれまで通り少し待ってから安置の中心へ移動していった。
しかし陣取っていた東の島が安置から外れたことで川を渡らなければいけない状況になった。川を単純に渡るのは安置内のチームの標的になるため北側から周ることを選択した。
しかしそれを読んで北側を検問していたのはPOWER888 KPSだった。この検問が上手くはまり、
Bigetron Red Aliensと
Four Angry Menは足止めをくらった。その結果
POWER888 KPSが北側を広く陣取ることに成功した。

密集してない北側をPOWER888 KPSが有利に進める一方で、
Klas Digital Athleticsと
Nova Esports-XQFは中心に近い場所を広くスプリットすることで次の安置に対応しやすく移動もしやすい状況にしていた。

最後残ったのはそれぞれ安置を広く取りつつ周りのチームをクロージングした、POWER888 KPSの3人と
Klas Digital Athleticsの4人と
Nova Esports-XQFの2人だった。
岩場を使って有利に戦えそうなのはPOWER888 KPS、
Nova Esports-XQFは遮蔽物も車もなく移動が難しい状況だった。その中で
POWER888 KPSのICEs選手はしっかり
Nova Esports-XQFをキルしていった。
Klas Digital AthleticsのRayZ選手がグレネード1つで岩奥の
POWER888 KPSをダウンし、その隙に
Klas Digital Athleticsが岩場まで詰めていった。
グレネードの1投で不利をひっくり返したKlas Digital Athleticsがドン勝を獲得した。

MATCH3までの総合結果

MATCH4(Erangel)
西に寄った空路、南の島に寄る安置で各チーム早い段階から移動を開始した。どのチームも移動が早く、最初から南の島に降下するチームも多かった。
MATCH1のErangelでドン勝を獲得したFour Angry Menも序盤で2人を削られる厳しい展開になった。
各チームが移動に苦しむ中でTeam Secretも突貫するように移動して、
Nova Esports-XQFと戦闘になった。
まず車から降りたところをNova Esports-XQFのOrder選手が1ダウン奪った。しかし
Team SecretのMADTOI選手のカバーでOrder選手の体力が削れ硬直状態になった。
Nova Esports-XQFとしては前後に広く展開していて稜線向こうまで攻めきれずスモークも焚いた
Team Secretは蘇生も成功させた。
その硬直状態の中でNova Esports-XQFは後衛のJimmy選手を移動させ、前衛のOrder選手たちも移動を選択した。その隙を
Team Secretは見逃さず移動中をキルしていった。
結果としてNova Esports-XQFを削った
Team Secretが安置内側の良いポジションを取ることに成功した。

その後Military Baseの北の山が安置になり各チーム削れていった。序盤に2人になったFour Angry Menは人数が少ない中でも安置の内側へ移動し、移動してくるチームを2人で倒していった。
そして最後残ったのはFour Angry Menの2人、
Team Secretの2人、
Natus Vincereの1人になった。
Team Secretは先にMADTOI選手が広く展開するために移動し、その移動を咎めに
Four Angry Menが撃ったところをuHigh選手がカバーをして
Four Angry Menを壊滅した。
そして広く展開したTeam Secretの2人と
Natus VincereのOldBoy選手の戦いになった。

そこからOldBoy選手が伏せたまま体を出しuHigh選手と正面から撃ちあって勝った。MADTOI選手のカバーは間に合わず、改めてOldBoy選手と木の裏のMADTOI選手の正面からの撃ちあいでOldBoy選手が勝った。木の左右どちらから撃ってくるか選択肢がある中で読み勝ってTeam Secretがドン勝を獲得した。
MATCH4までの総合結果

MATCH5(Sanhok)
初動BootCampでA7 eSportsと
Bigetron Red Aliensの戦闘になった。
Bigetron Red AliensのMicroboy選手が前線に潜んで他3人が後方からカバーする陣形になった。Microboy選手がキルを取るか取られるかがカギになったが、
A7 eSportsは素早く固まって建物の上下から詰めていって先にキルを取ることができた。
そしてBootCampから撤退したBigetron Red Aliensは次々と別のチームと戦闘になって最初に壊滅した。
BootCampが安置の中心になりチームが密集し、KoninaPowerや
Secret Jinや
Aerowolf LIMAXは外側からゆっくりした進行を選択した。

中心側の戦闘は激化し、Futbolistは
Abrupt Slayersを囲むように展開し、Lutz選手が撃たれている間にRaum選手が飛び出して
Abrupt Slayersを壊滅した。その戦闘が終わったタイミングで
Klas Digital AthleticsのSylas選手が詰めてきて、岩を使って左右ではなく上からの射撃とRayZ選手の平面の詰めで華麗に
Futbolistを壊滅していった。

そして安置は予想を外して南西の島に寄って行った。予想外の安置で有利に移動できたのは、無理に中心へ行かず外で様子を伺っていたSecret Jinと
KoninaPower、そしてこの事態も想定していたように川沿いを陣取っていた
RRQ Athenaだった。

RRQ Athenaは東から来た
Nova Esports-XQFの攻めを何とか耐えて家屋を守ったが、ダウンしたことで移動が遅れブルーゾーン内の
Team Secretに捕まってしまう。
そして残ったのはSecret Jinと
KoninaPowerそれぞれ2人。
KoninaPowerはブルーゾーンに追われながら伏せて移動、対して安置内の
Secret JinのKengzo選手は小屋の左右から投げものや決め撃ちをした。
安置有利を守りきりKengzo選手のダブルキルでSecret Jinがドン勝を獲得した。
MATCH5までの総合結果

MATCH6(Erangel)
Finals3回目のErangelは安置がFarm中心でやや東に寄った。Day1を通して各チーム安置中心への意識が高く予選以上にチームが密集する形になった。
その中でYasnayaに降下したFour Angry Menは安置が近いこともあって、いつもより早めに安置に入ってポジションを取った。
移動が少なく先にポジションを取ったことで後から来るチームを寄せ付けなかった。他のチームが中心への意識が高いことを考慮してもFour Angry Menは広く陣取れていた。

一方で南の密集した中で上手く立ち回っていたのはKlas Digital Athletics。周りのチームの移動が速いことを逆手に取って、
Nova Esports-XQFの後を付けるように安全に移動していった。
そしてNova Esports-XQFが戦闘を始めると
Klas Digital Athleticsが漁夫の利を狙うように遠くから介入をしていった。最初は
Nova Esports-XQFが
A7 eSportsと戦闘になったところを確定キルだけ
Klas Digital Athleticsが取っていった。この戦闘は
A7 eSportsが引くことで収まったが、続いて
Abrupt Slayersが
Nova Esports-XQFのポジションを奪いに突貫してきた。
その2チームを囲むように詰めていき両チームともKlas Digital Athleticsが壊滅していった。
安置は密集地帯を上手く抜けたKlas Digital Athleticsに寄り、北側の
Four Angry Menは安置から外れた。坂の上を陣取る
Klas Digital Athleticsに対して
Four Angry Menは詰める選択をした。

Four Angry Menはここまで北側を制圧し物資を残していたことでスモークを焚いて1つずつ距離を詰めていった。撃ちあいの距離まで来たら
Four Angry MenのXinhe選手が一気にキルを奪っていった。その戦闘の途中で
Natus VincereのOldBoy選手に横から撃たれたが、Hasaki選手が即座に撃ち返してキルまでもっていった。
不利な局面を4人生存で乗り切って、最後はFour Angry Menの4人に対して
A7 eSportsの2人。
Four Angry Menは最後もブルーゾーンに追われ移動する立場だったが、的確なグレネードで相手に撃つ隙を与えず、詰めていった
Four Angry Menがドン勝を獲得した。
MATCH6までの総合結果

各試合のドン勝チーム
MATCH1ドン勝:Four Angry Men
MATCH2ドン勝:Abrupt Slayers
MATCH3ドン勝:Klas Digital Athletics
MATCH4ドン勝:Team Secret
MATCH5ドン勝:Secret Jin
MATCH6ドン勝:Four Angry Men
情報元
【日本語配信】PUBG MOBILE GLOBAL CHAMPIONSHIP FINALS DAY 1
https://www.youtube.com/watch?v=sySMrqayBR8
PUBG MOBILE公式YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCmeeY9kzNswUpbYyJntb3Aw
[EN] PMGC Finals Day 1 | Qualcomm | PUBG MOBILE Global Championship 2020
https://www.youtube.com/watch?v=HIUetJvFqXs
Liquipedia
https://liquipedia.net/pubg/PUBG_Mobile_Global_Championship/2020/League